フライ散文詩。日常の唄。

日々に感じたことを自由詩で記録します。

気がつくと。 そこはパリだった。公園にいた。 わたしはまた眠りこけた。 気がつくと、景色は変わっていた。 ブリュッセルの片隅にいた。 黒猫が目の前にいた。わたしが見つめるとどこかへ行ってしまった。 わたしは再び眠りに落ちた。 気がつくと、わたしは…

昼に起きだした。 もう昼か。 なんだか走っても走っても前に進めない夢を見た。夢の中で徒労感に疲れていた。もどかしかった。 走っても進まない夢は何か困難にぶつかっている証拠らしい。 大きな迷いを抱えている。今に始まった話じゃない。 そう。だからた…

日本酒

いやー、飲んだ。 はぁ、良かった。 今日はなんだかいろんなことが頭に流れ込んで来て、思いの洪水に溺れてつらかった。 何から決めたらいいの? 何を決めなくていいの? 僕はどこに流れていくの? 暗闇だけが目の前にあった。底なしに吸い込まれていく海。 …

サヨナラ。転勤にて。

定点観測僕らは、あなたをずっと観察していました。 右から。斜め右から。斜め左から。たった一瞬。525,600分。 好きでした。あなたを見ているのが。 応援していました。あなたの眼差しを。 時はあっという間に過ぎ去り、流星雨のように駆け抜けていきました…