サヨナラ。転勤にて。
定点観測
僕らは、あなたをずっと観察していました。
右から。斜め右から。斜め左から。
たった一瞬。525,600分。
好きでした。
あなたを見ているのが。
応援していました。
あなたの眼差しを。
時はあっという間に過ぎ去り、
流星雨のように駆け抜けていきました。
そろそろ星を移らなければなりませんね。
次は何光年先で出会えるのでしょうか。
または、もう出会えないのでしょうか…
ただ今は、
火花のように温かな残像を
残してくれて、ありがとう。
僕らの海馬の片隅に。
そして、
あなた自身のまぶたの裏側に。
いってらっしゃい。
またいつかどこかで。