フライ散文詩。日常の唄。

日々に感じたことを自由詩で記録します。

サヨナラ。転勤にて。

 

定点観測
僕らは、あなたをずっと観察していました。

右から。斜め右から。斜め左から。
たった一瞬。525,600分。


好きでした。
あなたを見ているのが。

応援していました。
あなたの眼差しを。


時はあっという間に過ぎ去り、
流星雨のように駆け抜けていきました。


そろそろ星を移らなければなりませんね。
次は何光年先で出会えるのでしょうか。

または、もう出会えないのでしょうか…


ただ今は、
火花のように温かな残像を
残してくれて、ありがとう。


僕らの海馬の片隅に。
そして、
あなた自身のまぶたの裏側に。


いってらっしゃい。
またいつかどこかで。