フライ散文詩。日常の唄。

日々に感じたことを自由詩で記録します。

日本酒

 

いやー、飲んだ。

はぁ、良かった。

 

今日はなんだかいろんなことが頭に流れ込んで来て、思いの洪水に溺れてつらかった。

 

何から決めたらいいの?

何を決めなくていいの?

 

僕はどこに流れていくの?

 

暗闇だけが目の前にあった。底なしに吸い込まれていく海。

 

幾度となく溺れてはうきあがる。その度に僕は強くなるのか、弱っているのか。

 

もうなんだかよくわからないな。

 

だから日本酒を飲むしかない。できるだけスッキリしたやつを頼むよお兄さん。

 

明快なやつ。

暗闇の渦になった頭を解きほぐしておくれ。

 

料理の湯気が舞った。

また今夜も生き延びれそうだ。

 

ありがとう。お兄さん。